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CSCの人事が語る!新卒研修作りの裏側

こんにちは!
CSC広報の竹谷です。

2024年の春、サイバーセキュリティクラウド(以下、CSC)では、創業以来初の新卒採用を行い、エンジニアとセールスの計8名が入社しました。

一カ月間に渡る座学研修をはじめ、全社員を巻き込んだ一大プロジェクトでしたが、協力してくれた社員と研修を受講した新卒社員からは、続々と好評の声が届いています。

そこで、新卒採用プロジェクトを担当した、人事チームリーダーの水品歓人さんに新入社員研修の設計ポイントや研修作りの裏側についてお話を伺いました。


新卒研修の背景とスタートダッシュ

――まずは、創業以来初めての新卒採用を行うことになったきっかけを教えてください。

新卒採用を始めたきっかけは、CSCの更なる成長と人材育成への必要性からです。これまでCSCでは、ビジネス経験や専門スキルを持つ中途入社社員の採用が中心でしたが、今後のCSCの成長を考えると、その中核を担うコア人材の育成にも力を入れる必要があると判断し、新しい取り組みにチャレンジすることを決めました。

新卒採用については私が担当し、研修の設計はもう一人の人事担当者である安達と共に、昨年の秋頃から準備に取りかかりました。

――新卒研修プロジェクトの進行スケジュールも教えてください。

2023年9月から座組やスケジュールを考えはじめました。一番苦労したのは、研修プログラムの作成です。これを組むために、まずは研修の目的を明文化して、会社の想いや新卒社員の考えなどにギャップが出ないよう注意しながら、全体を調整していきました。

――具体的には、どんなことをされたのでしょうか?

研修の目的を「CSCの一員として職場に馴染む+ビジネスマンとしての土台を身につけ、早期にチャレンジできる状態をつくる」ことに定めました。そこから、CSCバリューの理解と行動意識を高めるための「マインド」、職種問わず必要となる「ベーシックスキル」、特定の分野や職種に必要となる「テクニカルスキル」の3つのカテゴリに分類し、それぞれに適応させた研修プログラムを実施しました。

CSC研修プログラムはココがユニーク!

――研修プログラムの目玉を教えてください。

研修のハイライトの一つ目は、取締役以上が担当する「CxOの志トーク」です。CSCでは、セキュリティメーカーとしての心構えやモノ作りにおける顧客視点を重要視しています。ただ、事業戦略や社内ルールの基礎知識だけでは足りないため、経営陣のビジネスマインドを理解し、研修参加者自身のビジネスマインドを育成することを目的にこのセッションを設けています。

二つ目は、「商談同席研修」です。職種問わず商談の場に同席をし、お客様の生の声を聴いてもらいました。どんな課題意識からCSCの製品が選ばれたのか、どんな点に価値を見出していただいているのか。また、現状で物足りない部分は何かなど顧客の理解と同時に、製品への理解も深めることができたと考えています。

そして研修の最終日には新卒社員がペアを組み、商談ロールプレイング大会を実施しました。どのペアのプレゼンテーションも素晴らしく、学んだことをしっかりアウトプットできた良い機会だったと思います。

三つ目は、同期の絆はもちろんのこと、社員と触れ合う機会を通じてCSCのカルチャーに少しでも早く馴染んでもらえることを意識をしました。例えば、全部門の先輩社員が講師として研修を実施し、既存社員との交流を促すランチや交流会の設定、体験型の研修プロフラムを実施するなど工夫をしました。

研修後のフォローアップ体制

――研修期間後のフォローアップは、何を実施したのでしょうか?

研修期間後のフォローアップとして、エルダー制度を導入しました。これまでの中途採用者向けメンター制度に加えて、新卒社員専用のサポート体制を整え、1人の新卒社員に対して3人の現場社員が指導にあたります。これにより、新入社員がスムーズに職場に適応できるよう支援しています。もちろん人事部も定期的にフォローする体制をとっています。

研修を設計するうえで意識したこと・工夫したポイント

――研修設計の際に重視したポイントはありますか?

研修設計では、CSCの将来を支えるコア人材の採用・育成を目指し、新卒社員の個々の期待と企業目標とのバランスを重視しました。

会社としての狙いと個人毎の想いを両立できるように意識したことは、とても大きかったと思います。

――では、プログラム作成の際に工夫したことは何ですか?

「どこでも活躍できる人材」となるため、普遍的なビジネス基礎を身に付けてほしいというのもありました。そのため、プログラムには、経理系・財務系の研修、競合他社を知るためのマーケット研修なども組み込みました。正直なところ、この辺りは新卒向けではないのですが、ビジネスマンとしての土台作りにおいて必要なため実施しました。

最後に一言

――これから新卒研修を考えている企業の人事担当者へ向けてアドバイスをお願いします。

初めての新卒研修だったため、私たちは自分たちなりに勉強しつつ、トライアンドエラーを繰り返して進めてきました。多くの失敗と学びがありましたが、特に強く感じたことが2点あります。一つ目は、「自分たちだけで考えず、他の意見を取り入れること」です。

「新卒研修企画」と聞くと、人事が先導するイメージがありますが、本来の人事の役割は会社と新入社員をつなぐことにあります。現場や経営陣とのコミュニケーションを重視し、会社と新入社員間のミスマッチがないよう努めたのは、正しい判断だったと考えています。

二つ目は「完璧を求めずに進めること」です。新入社員のためと思い、多くの内容を詰め込むことも考えましたが、それが必ずしも意味があるとは限りません。プログラムの組み立てには多くの選択肢があり、その中で何が本当に必要か、何があっても良いものかを見極めることが大切です。

何事も最初から完璧にはできないものです。僕たちも、地道にブラッシュアップを続けていき、時には立ち止まりながら、少しずつCSCならではの採用スタイルを組み立てていこうと思っています。そして、新しい人材の受け入れに寛大で、更に社員が成長できる会社へと進化する一助になれば嬉しいですね。

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