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AWS パートナープログラム「 AWS Foundational Technical Review( FTR )」取得『 WafCharm 』チームによる「挑戦と努力の結晶」

こんにちは!広報の竹谷です。

本日は「 AWS Foundational Technical Review(以下: FTR )」(※1)の認定取得について、WAF 自動運用サービス部長の黒田さんに話を聞いてきました。
※1:FTR の認定取得とは、AWS のサービスに対して基本的な技術的要件を満たしていることを証明するものです。

まずは、FTR を取得することになった理由を教えてください。

大きく分けて2つの理由があります。
まず前提として『 WafCharm 』はグローバル展開し、世界中で販売していくことを目指しています。ただ、サイバーセキュリティクラウドはこれから伸びていく企業であり、グローバル販売をしていくには体制面やノウハウ面などでの課題がありました。一方で AWS Marketplace で販売している Managed Rules ではすでにグローバル展開が成功しているという実績もありました。

そこで1つ目の理由となりますが、AWS パートナープログラムの「 AWS ISV Accelerate プログラム(以下: ISV-A )」(※2)を取得することで、アマゾン ウェブ サービス のグローバルな販売網を活用できる見通しや、リアルな顧客の声を得るための足がかりになると期待しました。
※2:サードパーティベンダ製品を アマゾン ウェブ サービス と共同販売するプログラム。認定取得の条件として FTR の認定取得がある。

もう1つは開発・運用の観点です。サイバーセキュリティクラウドは成長企業であり『 WafCharm 』についてもビジネス的な成長を志向する一方で開発・運用面で細かい整備が追いついていないといった問題がありました。
FTR の認証取得を目指すということは、この開発課題を解消することと繋がっており、実際、この活動を通して多くの課題(特にインフラ関連)についてかなりの部分を解決することができました。

FTR を取得するまでの道のりについて教えてください。

AWS Well-Architected Framework のベストプラクティス(※3)には200以上の項目があり、最初はどの項目にどれだけ対応しなければいけないか分からず悩みながらも、開発チームと週次で全項目に渡ってセルフレビューしていく活動に取り組みました。終わりの見えない作業で精神的にもかなり削られましたが、アマゾン ウェブ サービス の Partner Solution Architect の方とコミュニケーションを取るようになってからは、具体的な対応項目も見えてきたので、その後はスムーズに進めることができました。対応項目が明確になったときにチームメンバーと一緒に感じた安堵は忘れられないです(笑)。
※3:信頼性・費用対効果の高い持続可能なシステムを設計・運用する為の推奨事項。

具体的な対応項目が見えてからは、まずいくつかの仕掛かり中の対応項目を片付けた上で、アマゾン ウェブ サービス の方に初回レビューを実施してもらいました。当然ながら初回で通過する訳もなく、いくつもの指摘事項が挙がってくるので、それをもとに開発系とインフラ系のタスクを整理し、およそ半年程度のプロジェクト計画を組みました。

開発については可用性向上のためのバックエンドアーキテクチャ変更や、Assume Role 方式でのアクセス対応、パラメータ管理方法の改善、インフラ系では IAM User 管理周りの見直しや監査用アカウントへの情報集約、レジリエンスの検証など多くの課題に対応しました。
それらに対応した後に再度、アマゾン ウェブ サービス のレビュアーの方に対応内容を見てもらい、最終的に全ての項目をクリアし晴れて承認された形になります。

FTR を取得するにあたって一番苦労したことは何ですか?

バックエンドのアーキテクチャ改善においては、既存顧客への影響を抑えながら実現する必要があり大変でしたが、開発チーム自身も課題感を強くもっていたこともあり、非常に意欲的に取り組んでくれました。その他にも AWS のルートアカウント・ IAM User 管理見直しに伴う関係者との調整や、Assume Role 方式でのアクセスについて顧客への周知など、既存のステークホルダーが多い部分についてはその調整や説明に苦労しました。また、ビジネスゴール達成のために期限内に取り組む必要があったため、プロジェクト終盤はタイトなスケジュールで開発を進めなければならない状況でしたが、最後までやりきってくれたチームメンバーにはとても感謝しています。

FTR を取得して良かった点はありますか?

取得して良かった点は、ISV-A の取得により アマゾン ウェブ サービス が積極的に販売に協力してくれる実感があることです。日本だけでなく、アマゾン ウェブ サービス の海外の セールスチームとの連携も活発化しました。

また開発観点では、これまでに積み上がっていた多くの課題を解決できたことで、チームメンバーも「変えていけるんだ」という手応えを感じてくれたと思いますし、それによって「もっと良くしていこう!」という積極的な雰囲気が生まれてきています。

今後も WafCharm の成長と改善に向けて取り組んでいきたいと思います。

あとがき

今回は WAF 自動運用サービス部長の黒田さんにお話を伺いました。認定されるまでの裏側の努力を知ることが出来て改めてこの認証を取得することの凄さを感じました!

今後もサイバーセキュリティクラウドで働く社員や魅力についてお伝え出来ればと思います。


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