【サイバーセキュリティクラウド】2024年12月期 第2四半期決算の概要
こんにちは!
サイバーセキュリティクラウド IR担当です。
2024年8月14日に、2024年12月期 2Qの決算発表を行いました。皆様に分かりやすく簡単に解説いたしますので、ぜひ最後までご覧ください。(5分程度で読める内容です)
決算関連の資料は、下記をご参照ください。
決算短信
決算説明資料
決算説明動画
決算説明会書き起こし
第2四半期決算に関するQ&A
決算ハイライト
業績の概況として、第2四半期累計で、売上高は18億4,300万円、営業利益は4億8,900万円、経常利益は5億4,900万円で着地しています。いずれも昨年と比べ、着実に成長しています。
ARRの推移
ARRはYoY+21.3%を記録しました。全社としては着実に成長を遂げているものの、主力プロダクトの攻撃遮断くんおよびWafCharmの成長が鈍化しているように見えます。CloudFastener の提供開始に伴うプロダクトポートフォリオの変化により、既存プロダクトである攻撃遮断くん及び WafCharm の新規顧客営業に割く人員が減少いたしました。
また、エンタープライズ顧客への提供価値を一層高めるためのセールス体制の変更を行っており、その過程において一時的に退職者が増加したことも一部で影響しておりますが、新たなセールス人員の採用も進んでおり、将来の成長を見据えた持続的な体制の強化に力を注ぎつつ、プロダクトの市場競争力をさらに高めていく予定です。
解約率
解約率は、攻撃遮断くんとWafCharmともに低下しており、引き続き多くのユーザーにご利用いただいています。
売上高の推移
ストック収益を順調に積み上げた結果、YoY+20.9%を記録しました。売上高の合計がQoQで減少しているのは、昨年度より開始したデジタル庁案件の約7,000万円が計上された影響により、一時的に第1四半期の売上が増えたことによるものです。スライドのグラフの大半を占めているストック収益は順調に増加しており、全体を通してネガティブな要因はありません。
営業費用の推移
2Qにおいては、日本やアメリカにてAWS主催のカンファレンス等に参加したことにより、広告宣伝費が増加いたしました。それに加えてCloudFastenerを中心とした製品開発に伴うサーバー等の通信費、特にドル建て払いの通信費や原価が為替の影響により増加しております。
人員数の推移
2Q末時点の人員数は131人でした。4月には、当社として初めて新卒社員が入社しました。下期は、来期以降の成長に向けて更に採用活動を強化してまいります。
CloudFastenerを富士ソフト社の独自ブランドとして販売開始
2024年2月に、富士ソフト社との包括的業務提携を行い、新サービス「CloudFastener(クラウドファスナー)」の開発において協業を進めていました。その後、2024年6月に開催された「AWS Summit Tokyo 2024」において、CloudFastenerに富士ソフト社独自の付加価値を加え、富士ソフト社による独自ブランド製品として「FujiFastener Powered by CloudFastener(クラウドファスナー)」として出展いたしました。ブースは非常に多くの来場者の注目を集め、当社の技術力とプロダクトの価値を広く認知していただく機会となりました。当社独自で販売していくことはもちろん、富士ソフト社の顧客ネットワークも多大に活かしながら、両社で販売力強化を目指していきます。
CloudFastenerが世界3大パブリッククラウドに対応
昨年販売を開始した、「CloudFastener(クラウドファスナー)」はAWS上で構築されているWebサービスに対応したものを提供しておりました。この度、Google Cloud上のWebサービスも保活的に守ることができるバージョンをリリースしました。また、近日中にはMicrosoft社のAzureにも対応する予定であり、販売開始から1年弱で世界3大パブリッククラウド(AWS、Microsoft Azure、Google Cloud)に対応することとなります。世界のパブリッククラウドのうち約31%がAWSユーザーですが、Microsoft AzureとGoogle Cloudにも対応したことで、対象ユーザーが全体の67%に拡大することとなります。まずは日本国内を中心に展開を進めてまいりますが、いち早く全世界で販売が可能となるよう準備を進めてまいります。
新たなAWS認定取得による更なる信頼性向上
当社はこれまでにもAWS関連の認定を取得しておりますが、2024年5月に「Amazon Security Lake」のサブスクライバーパートナーに認定されました。「Amazon Security Lake」とは、企業がサイバーセキュリティデータを一元管理しやすくするためのサービスであり、AWSが注力するサービスの一つです。
今年6月にアメリカのフィラデルフィアで行われたセキュリティ専門のカンファレンス「AWS re:Inforce 2024」では、AWS社のCISOより「Amazon Security Lake」を使用するにあたって、当社が推奨企業の1つとして当社ロゴが掲載されました。名だたるグローバル企業と並んで当社が紹介されたことは、当社の技術力や信頼性が国際的に認められた証です。これをきっかけに、グローバルでの顧客獲得をさらに加速させていきたいと考えています。
国内セキュリティメーカー初となるクラウド型WAAPのサービス提供開始
当社が従来から提供しているWAF(Web Application Firewall)サービスに加えて、新たにAPIシステム間の通信保護、不正Bot対策、DDoS攻撃防御機能を追加し、国内セキュリティメーカーとして初めてクラウド型WAAP(Web Application and API Protection)の提供を開始しました。高度なセキュリティを求める大手企業向けへの導入推進を強化しております。
SIDfmに政府主導で対策が進むSBOMに対応する機能を追加
サプライチェーンの弱点を狙ったサイバー攻撃が増加する中、世界および国内でさまざまな対策が進められています。2021年5月の米国大統領令に続き、日本でも各省庁からSBOM(Software Bill of Materials)導入のガイドラインが公開され、Webサイトやサービスの安全性に対する関心が高まっています。
多くのWebサイトには、外部製品が組み込まれており、その中には有償・無償のソフトウェアが含まれています。これらの外部製品に脆弱性がある場合、サイト全体が攻撃の対象となるリスクがあります。このような背景から、米国や日本では、Webサービスの構成要素を可視化し、脆弱性のリスクを管理するためのSBOMが注目されています。
当社は、このような動向を踏まえ、脆弱性管理を一元化できる「SIDfm VM」にSBOMファイルをインポートできる機能を追加しました。特にSBOM導入が求められる大手企業を中心に、この新機能を活用したマーケティングおよび営業活動を強化し、政府主導の動きにしっかりと対応してまいります。
国内外におけるマーケティング施策の強化
2024年5月~6月にかけて、日本およびアメリカで開催されたAWS関連の大型カンファレンスにおいて、当社は積極的にブースを出展し、プロダクトの有用性をユーザーに発信しました。「AWS Summit Los Angeles」や「AWS re:Inforce」では、アメリカ国内のみならず、中南米のお客さまからも多くのリードも獲得しています。すでにトライアルが始まっているお客さまもおり、これをしっかりと成果に結び付けていきたいと考えています。
下半期においても、効果が見込まれるイベントには積極的に出展し、当社の露出機会を増やしてまいります。
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